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2003年08月15日(金) 00時00分

一部の中学生に悪口メール流行朝日新聞・

全校生で防止集会も

 携帯電話の電子メールで、同級生らの悪口を回す悪質な中傷メールが県内の一部の中学校で流行している。秋田市内のある中学校では7月、学校側が中傷メールを発見し、全校生徒を対象にした集会を開き、人を傷つけるような使い方をしないように訴えた。

 この中学校では、今年に入って2年生を中心に多数の生徒の実名入りで、身体的特徴や性的な描写をした中傷メールが出回った。7月上旬、生徒が担任教師に報告したことから学校側が実態を調査した。

 同校では約35%の生徒が携帯電話を所有。2年生を対象にアンケートをした結果、携帯電話を持つ生徒のうち約7割が、こうした中傷メールを受信したことがわかった。調査後、中傷メールが回されることはなくなったという。

 学校側は再発防止のため、保護者を対象に集会を開催。さらに7月下旬には秋田大学の小川幸男助教授(臨床心理学)が、全校生徒に携帯電話の問題点などについて講演した。

 講演の中で小川助教授は「いろんな中学校で起こっている問題。人を困らせたいという攻撃性は誰にでもある」とした上で、「攻撃性をうまくコントロールしないといけない。人を傷つける携帯の使い方はしないで欲しい」と語りかけた。また、中学生を性対象に考える大人が存在することにも触れ、「世の中には悪い人が結構いる。困った時には信頼できる先生や親に相談して欲しい」と訴えた。

 講演後、生徒からは「他人の気持ちをしっかり考えないといけない」「自分の情報が出るのは怖いと思った」といった感想が出ていた。

 同校の校長は「残念なことだが、対応を速やかにすることで終息した。人を思いやる気持ちを持って欲しい。他校へも警鐘になればいい」と話している。

 県教委の02年10月の調査では、中学生の18・2%、小学生の2・1%が携帯電話を所有していた。秋田市教委は「これまでも指導してきたが、携帯電話に限らず、パソコンの電子メールなど情報教育の中で、マナー指導を継続的にしていく」としている。(8/15)

http://mytown.asahi.com/akita/news02.asp?kiji=4895