悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年08月14日(木) 01時56分

<新ウイルス>国内でも感染拡大 警戒呼び掛け毎日新聞

 米マイクロソフト社の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」の弱点を突くコンピューターウイルス「Blaster(ブラスター)」=別名LovSan(ラブサン)=は、13日も日本国内で感染を拡大していることが警察庁の調査でわかった。

 サイバーテロに対応してウイルスチェックなどをしている同庁情報通信局技術対策課のサイバーフォースセンターでは、12日午前2時から24時間で約1万件のウイルス攻撃を検知した。攻撃のペースは13日になっても落ちていないという。

 感染するOSはウィンドウズ2000と同XP。マイクロソフト社は先月17日、これらのソフトの弱点と、修正プログラムを公表した。今回のウイルスは公表された弱点を標的に開発されたとみられる。

 ウイルスはインターネットやLAN(構内情報通信網)を通じて、無作為に弱点のあるソフトを探して侵入する。修正プログラムを更新していない利用者が被害を受けた。メールでは感染しない。

 感染してもパソコンの機能に問題ない場合もあるが、XPではパソコンが使用中に突然「異常終了」する症状も出ている。同課は「異常終了させる性質のウイルスではないが、プログラムに何らかの誤りがあり、XPとの相性が悪いため、異常終了という症状を起こさせるのではないか」と分析している。

 異常終了などの症状が出ないパソコンでも、ウイルスを駆除しなければ感染を拡大させる。

 同課は感染防止対策の徹底を呼びかけている。これによると、まずマイクロソフト社が提供しているアップデート(ソフト更新プログラム)にアクセスし、ウィンドウズの弱点修正。さらに、シマンテック社などワクチンソフト会社の提供している駆除ツールを使って、感染の確認と駆除をする。同課は「感染の症状が重い場合は駆除ツールで対応できず、ウィンドウズをインストールし直さなくてはならない場合もある」と注意喚起している。

 感染したまま放置すると、パソコンに内蔵された時計が16日午前0時を過ぎた瞬間から一斉に、マイクロソフト社のユーザーへのサービス提供ソフトであるアップデートのサイトを攻撃する。同課によると、サービス不能攻撃と呼ばれるもので、アップデートがどの程度打撃を受けるかは当日にならなければ分からない。【和泉かよ子】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030814-00000125-mai-soci