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2003年08月14日(木) 02時30分

「西部警察」の制作中止 ロケ現場事故で渡社長ら表明朝日新聞

 テレビ朝日系で10月から放送予定だった連続ドラマ「西部警察2003」のロケ中に俳優が運転する車が見物人に突っ込み5人が重軽傷を負った事故で、ドラマを共同で制作しているテレビ朝日と石原プロモーションは13日、ドラマの制作中止を発表した。石原プロの渡哲也社長は、「『西部警察』はたくさんのファンの後押しでなりたっている。そのファンを傷つけてしまった以上、続行は考えられない」と話した。

 事故を受けてこの日、名古屋市内で開かれた会見には、渡社長と同プロの小林正彦専務、テレビ朝日の早河洋編成制作局長が出席した。渡社長は「けがをされた方とご家族に心より深く深くおわびします」と謝罪。けじめとして石原プロ側からドラマの制作中止をテレビ朝日に強く求めたことを明らかにした。

 「西部警察」は79〜84年に3シリーズが放送された。俳優の故石原裕次郎さんが制作し、自ら出演した。派手な爆破シーンやカーアクションで人気を集めた。「西部警察2003」は、テレビ朝日が開局45周年記念として企画し、秋の番組改編の目玉に期待していた。早河局長は「制作責任を重く受け止めている石原プロの申し出を理解し、10月からのレギュラー放送を断念した」と説明した。

 一方、連続ドラマとは別に制作し、9月6日に放送を予定している特別番組「ドラマスペシャル 西部警察」の放送について、早河局長は「警察の判断も出ていない。けがをされた人の気持ちもある一方で、放送してほしいというファンの要望もある。今の段階では白紙。色々な要素を加味して慎重に判断したい」と話した。

 会見に先立って石原プロでは、渡社長らが被害者を直接見舞い謝罪した。今後はロケ班撤収後も担当者を残し、被害者の対応にあたるという。

(08/13 17:43)

http://www.asahi.com/culture/update/0813/010.html