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2003年08月13日(水) 00時00分

知事「信頼確保を」/ホルマリン使用フグ朝日新聞・

  長崎県がホルマリン使用の養殖フグ出荷を決めたことを受け、県は14日に「養殖フグ取扱対策協議会」を設置し、下関市の海峡メッセ下関で安全性の確認や消費者への情報提供の方法などについて話し合う。二井関成知事は12日の定例記者会見で、「行政、業界、消費者団体が一体となり、全国ブランドとしての山口フグの信頼をいかに確保すべきかを検討する」と話した。

  協議会は、下関唐戸魚市場の山田好章会長や同市場仲卸協同組合の中尾隆之理事長ら市場関係者、県漁連、消費者団体、県、下関市の代表ら計16人で構成する。ホルマリンの使用・不使用の履歴をどのように確認するかなどについて話し合う。長崎県の出荷規制が16日以降に解除されることから、県は「第1回会合で一定の方向性を出したい」としている。

  二井知事は会見で、「入荷拒否するというのは困難。どのように消費者に安心してふぐを召し上がっていただけるかを検討しなければならない」と述べ、ホルマリンの含有量を調べる抜き取り検査も行いたいとした。

  フグの取扱量が全国一の南風泊市場(下関市)では、下関唐戸魚市場が「検査で安全性が証明されれば拒否できない」として受け入れ方針を示している一方、同市場の仲卸業者には「消費者の信頼回復」を理由に反対する声が多い。

  卸売市場法では「差別的取り扱いの禁止」が定められており、南風泊市場の設置者の下関市にも同様の条例がある。二井知事は、意見の対立について「(仲卸業者の理解を得るよう)地元で努力してもらいたい」と話した。

  県によると、南風泊市場で取り扱う養殖フグは増加傾向にあり、昨年1年間の取扱量約5100トンのうち、養殖は約2275トンを占めた。長崎県産はそのうちの3割程度と最も多い。同県で養殖したフグの5〜6割が同市場に持ち込まれるという。

(8/13)

http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news02.asp?kiji=3142