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2003年08月13日(水) 12時19分

ISP 各社のスパム誤認率が17%におよぶjapan.internet.com

ReturnPath が11日に発表した調査報告によると、大手インターネットサービスプロバイダ (ISP) が2003年上半期に、同意に基づく正規のマーケティング Eメールを排除した割合は17%におよんだという。

Return Path は、Eメールマーケティング会社が発行するメールの到達性を高めるサービスを提供する会社。同社によると、ISP 大手12社を対象に調査したところ、2003年上半期、すなわち第1および第2四半期の非到達率は上記の通り17%で、2002年第4四半期の調べで明らかになった非到達率15%より2ポイント増え、2002年第3四半期と比べた場合では5ポイント非到達率が増えていることが判った。

Return Path によると、到達率が悪化する傾向にある中、ISP 各社が厳格なフィルタを設けて積極的なメール排除姿勢を取り、誤って正規のマーケティングメールをブロックしている現状は、Eメールマーケティング業界にとって大きな困難になっているという。ISP 各社は現在、スパムメールに対してユーザーが強い拒否反応を示していることから、大量に発信する広告メッセージなどの Eメールに厳しく対応している。Eメールマーケティング会社の多くは、ISP のメールフィルタ機構がスパムメールだけではなく、正規の Eメールもブロックしてしまうと不満の声をあげている。

今回の調べでは、正規のマーケティングメールの非到達率、すなわちスパム誤認率は、ISP によって大きく異なり、下は1%から上は46%という結果が出た。AOL のスパム誤認率は25%で、同社が ISP 最大手だけに、Eメールマーケティング会社にとっては最も厄介な存在といえる。AOL は利用会員の流出を食い止めるため、利用メリットとして、マーケティング上頑強なスパム対策機能を重要なポイントとしてアピールしている。AOL は以前から、ユーザーから寄せられる苦情の中で、スパムメールに関するものが最も多いと述べていた。

興味深いことに、同じくスパム対策に力を入れている Earthlink の誤認率は7%で、最も低い部類に入っている。Yahoo! の誤認率はわずか4%で、Return Path の立場からすればかなりの好成績だった。同じく最大手 ISP の一角 MSN の誤認率はおよそ10%だった。


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