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2003年08月12日(火) 15時15分

<ヤミ金融>梶山容疑者配下に「七人衆」 利益還流か毎日新聞

 指定暴力団山口組五菱会による組織的ヤミ金融事件で、出資法違反(高金利)容疑で逮捕された同会系貸金業総括経営者、梶山進容疑者(53)の関連グループ企業数社の役員7人が、それぞれの配下にヤミ金融グループを形成していることが警視庁など合同捜査本部の調べで分かった。7人は他のヤミ金業者らから「梶山七人衆」と呼ばれていた。捜査本部は「ヤミ金の帝王」と呼ばれる梶山容疑者が、7人を競わせ、取り立てで得た収益を関連企業に事業資金として還流させていたとみて調べている。

 調べでは、既に同法違反容疑で逮捕されたヤミ金融グループ「TO」の責任者、松崎敏和容疑者(34)もその一人で、五菱会系組幹部も含まれていた。

 「七人衆」が役員を務める企業グループは、梶山容疑者のイニシャルなどをもじって「SKHC」と呼ばれているという。貸金業のほか、損害保険代理業、不動産業、経営コンサルタント・投資顧問業、飲食業、不動産業、建築工事業などの数社で構成されている。いずれの会社も梶山容疑者がヤミ金融を本格的に展開した時期と重なる99〜02年に設立され、それぞれ相互に役員に登記されている。

 このうち昨年4月まで梶山容疑者が社長、松崎容疑者が監査役を務めた新宿区の損保代理業の会社では、新社長に五菱会系幹部が就任している。また、梶山容疑者が社長を務める経営コンサルタント会社には一時期、松崎容疑者ら「七人衆」全員が役員に就いていた。

 各企業の資金の背景は不明だが、営業実績があることから、捜査本部はヤミ金融で得た収益の一部を梶山容疑者が事業資金として関連各社に分配して活動していた疑いがあるとみている。【田中義宏】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030812-00001061-mai-soci