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2003年08月11日(月) 14時54分

山口組系ヤミ金「五菱会」を捜索、組織的関与を追及読売新聞

 指定暴力団山口組系ヤミ金融グループの出資法違反事件で、山口組2次団体「五菱会(ごりょうかい)」に傘下の数百店舗の利益が流れていた疑いが強いとして、警視庁は11日、静岡市内の五菱会本部など静岡県内の4か所を出資法違反(高金利)容疑で捜索に乗り出した。

 昨年秋、傘下のヤミ金融業者の捜索で始まった同グループへの捜査は、暴力団の組織的関与を本格的に追及する新たな段階に入った。

 捜索の容疑は、グループ最高責任者梶山進容疑者(53)(出資法違反容疑で指名手配)らが昨年4月から12月にかけて49回にわたり、札幌市の主婦(47)ら6人に計52万6000円を貸し付け、法定利息の27倍から380倍にあたる不当な利息計122万円を取り立てた疑い。

 五菱会は、静岡市内に本部を置く山口組系の2次団体で、静岡県内外に350人の構成員がいるという。梶山容疑者は、同会組員としての認定はないが、昨年10月まで、山口組系3次団体で同会の会長が組長を務めていた「陣内組」の幹部で、警視庁は、現在も五菱会と密接な関係にあるとみている。

 警視庁は、昨年秋、東京都内のヤミ金融業者の事務所の捜索で、大がかりな組織の存在を記す資料を押収したのを端緒に、今年1月、ヤミ金融特捜本部を設置。数百店にも及ぶ巨大なヤミ金融グループの実態解明を進めた結果、梶山容疑者と五菱会の関与が浮かび上がった。

 これまでの調べによると、梶山容疑者は、数年前から五菱会系の暴力団組員らにヤミ金融の店舗を次々と作らせては、ヤミ金グループを組織。さらに10—20業者ずつを細かいグループにまとめて、「TO」「FC」「AR」などと名付けて、顧客の情報を共有させる一方、グループ責任者がほとんどの収益を吸い上げる形を確立した可能性が高い。

 押収した資料などから資金の流れを分析した結果、1店舗あたり年間平均3億円を売り上げていたことが判明。警視庁は、このうち、元本や人件費などの必要経費をのぞいた約7—8割のほとんどが、グループ責任者から梶山容疑者を通じて、五菱会へ流れていた疑いが強いとみている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030811-00000205-yom-soci