健康食品で血糖値降下薬事法違反県内の２人入院医薬品成分が検出された健康食品「糖滋源」（東京新聞）

2003年08月09日(土) 00時00分

　石川県は八日、国内で製造・販売されていた健康食品から、血糖降下作用のある医薬品成分が検出されたと発表した。薬事法違反（医薬品の無許可製造・販売）に当たるとして、県は同日、製造業者と販売業者が所在する富山、静岡両県に通報し、製造販売を中止するよう求めた。

　県によると、この食品は「糖滋源」と呼ばれる粒状の製品で、「植物発酵食品」と称して売られている。「バイホロン」（富山市）が製造し、「アルガ」（静岡市）が販売していた。

　小松市の女性（７７）が折り込みチラシを見て購入し、三月ごろから服用したところ、低血糖による意識障害を起こして八月四日から入院。病院側からの連絡で、県が調べた結果、糖尿病に効果のある医薬品成分「グリベンクラミド」が一粒当たり０・３ミリグラム含まれていることが分かった。

　金沢市の男性（７７）も四月から服用し、同様の症状で六月から約一カ月間入院したことが判明している。二人とも現在、回復している。

　県は被害が広がっている可能性があるとして、購入者に服用しないよう呼び掛けている。

　九、十の両日は県薬事衛生課＝電話０７６（２２５）１４４２＝か金沢市保健所＝電話０７６（２３４）５１１４＝で電話相談を受け付ける。

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