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2003年08月08日(金) 20時10分

偽造クレジットカード原板製造工場を国内で初摘発読売新聞

 千葉県警組織犯罪対策本部と東京税関成田支署などは8日までに、偽造クレジットカード用の原板を密造していた東京都杉並区高円寺北のアパート一室を電磁的記録不正作出器械原料準備容疑で家宅捜索し、カード原板6943枚やカード型抜き機などを押収、製造にあたっていたマレーシア人ら3人を同準備の現行犯で逮捕した。カード原板の国内製造工場の摘発は初めて。

 3人はすでに千葉地検から同罪などで千葉地裁に起訴されている。

 逮捕、起訴されたのは、マレーシア国籍の同区高円寺南、無職チャン・プートン(34)、香港出身の同所、同ヤン・ヒューピン(43)、台湾出身の同区高円寺北、飲食店従業員李若望(32)の3被告。

 調べでは、3被告は6月7日、同アパートで、カード原板9枚分のプラスチック板(A4判)を型抜きし、それぞれに選別番号を印字して、6943枚を製造した。県警は、国内にいる仲間が、このカード原板に磁気情報を入力した上で流通させていたとみて背後関係を調べている。

 カード原板はこれまでマレーシアなどから持ち込まれるケースが多く、密輸しようとしたマレーシア航空の客室乗務員が今年2月、関税法違反容疑で逮捕されている。

 同本部では、密輸の危険性を感じたグループがプラスチック板をアルバムの台紙などに見せかけて国際宅配便で持ち込み、国内でカード原板を製造するようになったとみている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030808-00000512-yom-soci