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2003年08月07日(木) 23時49分

<医療過誤>治療薬を過剰投与で重体 東京医科歯科大病院毎日新聞

 東京医科歯科大学付属病院(東京都文京区、西岡清院長)は7日、重症の心不全で入院中の患者に対し、医師が治療薬を誤って過剰投与したため意識不明の重体に陥ったと発表した。届け出を受けた警視庁本富士書は業務上過失傷害の疑いがあるとみて病院関係者から事情を聴く方針。

 病院側によると、3日早朝、都内の50代の男性患者の心拍に異常が見つかった。当直の内科助手(45)が不整脈の治療剤「リドカイン」を投与したところ、直後に一時心肺停止状態に陥り、現在も意識不明の重体だという。

 病院が調査した結果、リドカインは副作用が強いため、1回につき約100ミリグラムずつ、患者の容体を診ながら分割して投与しなければならないのに、内科助手は2〜3分間で一挙に300ミリグラムを静脈注射していた。さらに、点滴用の高濃度のものを誤って注射したことも分かった。

 病院側は記者会見で「高濃度のリドカインを過剰投与したことが事故につながったと判断した。助手は患者の体が大きいため、誤ってリドカインを通常より多く投与したようだ」と話している。【江刺正嘉】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030808-00000105-mai-soci