2003年08月07日(木) 21時16分

高砂市、加西市で詐欺事件相次ぐ　「おれ、おれ」と電話で口座指定　／播磨・姫路（毎日新聞）

◇同一犯の可能性
　高砂、加西両市で５、６日にかけて、男が「おれ、おれ」などと電話して、「自動車事故を起こして金が必要」と偽り銀行に現金を振り込ませてだまし取る詐欺事件が４件相次いだ。高砂、加西両署は同一人物による犯行の可能性が高いとみて、詐欺容疑で捜査している。
　５日午後２時３５分ごろ、高砂市阿弥陀町北池の主婦（５５）に男から「追突事故を起こして修理代を１００万円払わなければならない」と電話があった。同居する２９歳の長男と思いこんだ主婦は同日午後２時５５分ごろ、指定された他人名義の銀行口座に１００万円を振り込んだが、長男に電話で確認して被害に気付いた。
　また、６日午前１１時ごろ、同市伊保崎の無職男性（６４）が「おれ、おれ。ベンツにぶつけてしまった」などと電話を受け、同市内で別居する２５歳の長男と思い込み３００万円を振り込んだ。
　高砂署の調べでは、両件とも、金が振り込まれた直後に、東京・新宿周辺の支店で全額引き出されていた。
　さらに、加西市内でも、６日正午ごろ、同市東横田町の女性会社員（５４）が自宅に「僕や、僕や」とかかってきた男の電話を長男からのものと思いこみ１００万円を、同時刻ごろには同市北条町東高室の主婦（５０）が「おれや、おれや」とかかってきた電話にだまされ、５０万円を、銀行の同一口座に振り込んだ。ともに、直後に全額引き出されたという。　【成島頼一、酒井雅浩】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030807-00000007-mai-l28