2003年08月07日(木) 00時00分

ヤミ金事件 暴力団関与４分の１ （東京新聞）

　法定金利を大幅に上回る高金利で貸し付ける「ヤミ金融」の今年上半期（一−六月）の被害額が約百七十三億六千六百万円（昨年一年間約百五十九億円）に上っているが、検挙事件の約四分の一に暴力団が絡んでいることが七日、警察庁の調査で分かった。被害額、被害者数、検挙人数いずれも上半期だけで昨年の合計を超え、ヤミ金が暴力団の有力な資金源になっている実態も浮き彫りになった。

　ヤミ金融をめぐっては、指定暴力団山口組系の大規模グループの最高責任者（５３）が警視庁などに指名手配されたばかり。同庁は九月を「取り締まり強化月間」に指定、全国で一斉摘発に乗り出す。

　調査によると、上半期の検挙人数四百六十九人（同四百四十六人）。検挙事件は二百二十九件（同二百三十八件）で、うち五十六件に暴力団が関与していた。摘発の内訳（重複あり）は、違法な金利を取る出資法違反が二百九件、無登録などの貸金業法違反が百二十三件、詐欺、違法な取り立てなどが十件だった。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030807/eve_____sya_____005.shtml