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2003年08月07日(木) 14時55分

授業でパソコン利用の教師 中学で半数 福岡県教委調査 「扱えない」も1割西日本新聞

 家庭でパソコンを使う子どもたちが増えているが、学校現場ではパソコンを利用して授業ができる教師は小学校で四分の三、中学校で約半数であることが、福岡県教委の調べで分かった。三年間で倍増しているが、パソコンをほとんど扱えない教師も約一割おり、同教委では「パソコン、インターネットは子どもたちに不可欠となっている。正しい情報収集を行う教育も求められており、教師の研修をさらに進めたい」としている。

 県教委が今年三月現在で県内の小中学校(福岡、北九州両政令市を除く)の教師約二万五千人を対象に調査したところ、インターネットにアクセスして必要な情報を検索したり、ワープロソフトで文書処理ができるといった「パソコンを操作できる教師」は小学校92・8%、中学校91・7%。また「計算」や「お絵かき」など教育用ソフトやインターネットなどを用いて「パソコンを活用した授業ができる教師」は小学校76・4%、中学校51・1%だった。

 二〇〇〇年三月の調査では「操作できる」はそれぞれ56・2パーセント、61・0%。「授業ができる」は31・0パーセント、28・1%で「教師の習熟度の差が大きく、学校間の格差も目立った。パソコンを配備したものの十分な成果が得られない学校もあった」(県教委義務教育課)という状態だった。その後、教育センターや学校内での研修の結果、毎年、パソコンが扱える教師が増えた。

 ここ数年、パソコンをめぐっては、有害なソフトのはんらんやメールを使った未成年の売春問題、インターネット上で他人をひぼう中傷するなどの人権問題も指摘されている。

 福岡県教委義務教育課の宮田忠雄指導主事は「パソコンは便利だからこそ十分な教育が必要。操作だけでなく情報モラルにも力点を置く教育が求められ、二〇〇五年度中には、教師全員が操作も指導もできるようにしたい」と話している。(西日本新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030807-00000070-nnp-kyu