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2003年08月07日(木) 13時18分

殺人・強盗・婦女暴行…出会い系絡み重要犯罪急増読売新聞

 今年上半期(1—6月)に全国の警察が摘発した出会い系サイト絡みの事件のうち、殺人や強盗、婦女暴行などの重要犯罪は63件に上り、前年同期の1・8倍に増えたことが、警察庁のまとめでわかった。

 恐喝や暴行といった粗暴犯も17・2%増の68件で、小中学生も利用するようになった出会い系サイトが、児童買春などの性犯罪だけでなく、悪質な事件の温床となっている実態が浮き彫りになっている。

 同庁によると、上半期に摘発された出会い系サイト絡みの事件は781件で、前年同期に比べて1・5%(12件)減少した。児童買春が326件と、18・5%(74件)減ったためで、2番目に多い青少年保護育成条例違反も1・4%増の216件と前年並みだったが、重要犯罪(殺人、強盗、婦女暴行、誘拐、強制わいせつ)は、前年同期の34件から倍増する勢いを見せた。

 特に強盗は、3・2倍の19件に急増、その大半を、出会い系サイト上で交際相手を探しているように装って男性を呼び出し、金品を奪う「美人局(つつもたせ)」の手口が占めた。

 一方、出会い系サイトで知り合った女性を、「相談に乗る」「新薬のモニターになってほしい」などと誘い出す婦女暴行や強制わいせつも、それぞれ10件増の33件、2件増の5件を数えた。

 また全体の事件の被害者653人のうち、80・1%に当たる523人が18歳未満の少女で、高校生が263人、中学生も159人に上り、小学生の被害者も2人いた。

 出会い系サイトを巡っては、18歳未満の少年少女が書き込みすることを禁じる規制法が来月には施行される予定で、同庁は「少女が悪質な事件に巻き込まれないよう監視を強めたい」としている。

 ◆合成麻薬押収量、上半期で昨年の倍近く◆

 一方、MDMAと呼ばれる合成麻薬の今年上半期の押収量が、過去最高を記録した昨年(約17万4000錠)を大きく上回り、約30万錠に上ったことが、同庁のまとめでわかった。

 合成麻薬に絡んで摘発された人数も前年同期に比べ29人多い82人に上った。1000錠以上の合成麻薬が見つかる大量押収事件も14件を数え、4月には、成田空港で過去最高の押収量となる約6万錠をスーツケースの2重底に隠してオランダから持ち込もうとした日本人の男女が逮捕されている。

 合成麻薬の乱用者のほとんどは、繁華街のライブハウスなどに出入りする10—20歳代の若者とみられているが、国内の密売組織はほとんど解明されていない。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030807-00000003-yom-soci