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ＩＰ電話は、ソフトバンクグループが先行し、ＮＴＴグループではＮＴＴコミュニケーションズも既に参入している。全国に幅広い顧客網を持つＮＴＴ東西の参入で、利用者のすそ野が拡大しそうだ。
固定電話の通話料は東京−大阪間で通常３分８０円程度かかるが、ＮＴＴ東西は、ＩＰ電話同士は無料、固定電話にかける際も国内は距離にかかわらず３分８円程度に設定する方向で検討している。
ＩＰ電話はインターネット・プロトコル電話の略で、回線の利用効率が高く、通信網の機器も従来の交換機より安いため、通話料を格安にできる。企業や個人を中心に固定電話から切り替える流れが続いている。
固定電話が収益の柱であるＮＴＴ東西は、収益減につながるＩＰ電話事業については子会社を通じた参入にとどまっていた。各社の相次ぐサービス開始を受け、自ら参入して顧客の取り込みを図ることになった。