2003年08月07日(木) 12時36分

日弁連が法相らに警告書　刑務所での調査立ち会い（共同通信）

　受刑者からの人権救済申し立ての面会調査に刑務所職員が立ち会うのは救済申し立て権や弁護士会の調査権の侵害として、日弁連は７日、森山真弓法相や富山刑務所長らに立ち会いをやめるよう警告した。
　警告書や調査報告書によると、富山刑務所で受刑中の男性から人権救済申し立てを受けた富山県弁護士会の弁護士２人が２０００年１１月に面会調査をしたところ、担当の刑務官が立ち会った。
　報告書は「立ち会いは申立人に強力な心理的圧迫を加え、申し立てを抑圧したり妨害したりする人権侵害行為」などと指摘、「弁護士法で定められた弁護士会の職責も妨げる」としている。
　日弁連によると、職員の立ち会いは監獄法施行規則を根拠に全国の刑務所や拘置所などで行われており、立ち会いについて男性からあらためて人権救済申し立てを受けた富山県弁護士会が日弁連に移送していた。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030807-00000101-kyodo-soci