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無理な運送計画を示して運転手に「過労運転」をさせたとして、兵庫県警は５日、神戸市西区見津が丘３丁目、「三和組運送店」の運行管理者大内薫容疑者（４０）ら運送会社３社の計３人を、道交法違反（過労運転の命令など）の疑いで逮捕した。過労運転は事故を機に表面化することが多いが、事故を防ぐために逮捕に踏み切るのは極めて異例という。
ほかに逮捕されたのは、千葉県佐倉市宮本、「甚兵衛急送」社長石渡輝幸（６０）、横浜市金沢区幸浦２丁目、「阿部興業」社員岡山和博（４４）の両容疑者。３人は貨物自動車運送事業法で設置を義務づけられた運行管理者で、従業員らの労務管理を担当。３人とも容疑を認めている。
調べでは、大内容疑者は６月６日、トラック運転手（３２）に対し、福岡県−大阪府間（約６００キロ）を高速道路を使わずに１８時間以内で走るよう指示した疑い。大内容疑者は「経営のためやむを得なかった」と供述しているという。石渡容疑者は３月、半月間休暇のない運転手（４０）に岡山−埼玉間（約７８０キロ）を走らせ、岡山容疑者は１月、元運転手（４４）に横浜−山口間（約９６０キロ）を１５時間で走るよう指示した疑い。
(08/06 02:19)