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宮崎日日新聞社（本社・宮崎市）が００年９、１０月、野生のキツネがアカウミガメの卵を食い荒らしているなどと報じた記事で、取材した記者らが産卵場所に近い砂浜にエサを埋め、キツネをおびき寄せて写真を撮影していたことが５日、明らかになった。同社は同日夕、おびき寄せの事実を認め、社内に調査委員会を設け、事実経過や今後の対応を同紙上で説明する方針を表明した。
問題になったのは、００年９月４日付１面の「卵被害 犯人はキツネ」と題した写真付きの記事と、００年１０月８日付の「キツネの子育て 海岸は最適」の写真特集。
いずれも宮崎県佐土原町内でアカウミガメの産卵場所に近づく野生のキツネの様子を報じたもの。写真特集は「カメの卵を狙う」「珍しい生態キャッチ」の見出しに、写真６枚を使い、うち３枚にキツネが写っている。
同社の説明によると、取材は００年７月２０日〜同１０月５日の間、当時の写真部デスクを含む記者４人が断続的に行った。当初、キツネが現れず、なかなか撮影できなかったことから、８月中旬以降、センサー式の自動撮影機３台を導入。その際に、エサとして小指先ほどの大きさに切ったハムをカメラ前の砂浜に埋めたという。
(08/06 07:43)