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2003年08月06日(水) 06時29分

使用料滞納の2社が退去拒否の構え 熊本市レストラン熊本日日新聞


施設使用料や光熱費などを滞納していることが分かった展望レストラン=熊本市役所14階

 熊本市役所十四階と市国際交流会館四階でレストランをそれぞれ経営する二社が、施設使用料を長期滞納し市側が退去を求めている問題で、二社は事業継続を求め、退去を拒否する構えだ。早期解決は難しい見通しで、複数の市幹部職員は「ここまで滞納額が膨れ上がった以上、市が手をこまねいていたと言われても仕方がない」と認めた。

 市役所と国際交流会館は公務用の行政施設。ただレストラン営業など施設利用者のサービスになる場合は、市が業者に目的外使用を許可し、使用料を取っている。

 二社の滞納額(使用料、光熱費など)は、国際交流会館で営業するA社が二千四百二十四万円、市役所で営むB社が千二百五十八万円で計約三千七百万円。A社は市産業文化会館のレストラン経営でも四百九十一万円を滞納しているが、分割返済で合意している。

 市役所レストランの滞納額は、そのまま「市の損害」(管財課)。しかし国際交流会館レストランの場合は市職員の福利厚生組織「職員厚生会」が管理する形のため、滞納分は厚生会が事実上、立て替え払いし、市に損害は生じていない。ただ、厚生会は市の補助金(年間約一億九千万円)を受けており、市は「税金が投入されている以上、厚生会の損害も市民に関係ある問題」(職員厚生課)との認識だ。

 使用料などは月払いの取り決めだが、二社とも四年前から支払いの一部が滞り始めたという。市と厚生会は二社に営業改善を求めるなど一定の努力をしてきたと主張。しかし、B社は「市から支払いを厳しく催促されたのは今年になってからで戸惑っている」と話す。

 市と厚生会は二社に退去を要請しているが、今も両社は営業を継続中。しかし二社から支払いが無ければ、毎月計百四十万円の滞納が増え続ける計算。市管財課は「借りた業者の権利もあるため、滞納を理由に簡単に電気や水道を止めることはできない」と話す。

 A社は「職員の利用が増えればきちんと支払いができる」と営業継続を要望。B社も「人件費を切り詰めるなど営業努力をしており、滞納分は今後七年間できちんと払っていく」と話している。

http://kumanichi.com/news/local/main/200308/20030806000032.htm