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2003年08月06日(水) 02時50分

宮崎日日写真ねつ造 アカウミガメ卵食い荒らし報道 ハムでキツネ誘う西日本新聞

 宮崎日日新聞(本社宮崎市)が二〇〇〇年に二回、キツネがアカウミガメの卵を食い荒らしていると報じた記事で、写真部記者が産卵場所の砂浜に設置したカメラの前に餌を埋めてキツネを撮影していたことが五日、分かった。同社は事実関係を認め「やらせといわれても仕方がない。読者の信頼を裏切り、深くおわびする」と謝罪した。

 記事は同年九月四日付一面と、十月八日付特集面に掲載。宮崎県佐土原町の海岸で産卵場所に近づくキツネを写した写真を計四枚使い、「アカウミガメ卵被害“犯人”はキツネ」などの見出しを付けている。

 勝部一之編集局次長によると、当時の写真部次長を含む記者四人が取材。同年七月二十日から十月初めにかけて数回撮影を試みた。キツネを撮影できなかったことから、八月中旬以降に自動撮影機を三台導入。小さく切ったハムを埋めた。取材した記者は「当時(同僚間で)それくらいの作為は許されるのではないかと話した」「長期取材で成果が出ず、焦りのようなものがあった」と話しているという。

 勝部次長は「キツネが餌につられたか、卵を狙ったのかは判断できないが(キツネが卵を狙うとの)思い込みで記事をつくった。無理があったと言わざるを得ない」と述べた。同社は調査委員会を設け、再発防止を議論して、読者に報告する。(西日本新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030806-00000019-nnp-kyu