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2003年08月05日(火) 00時00分

阪神解決のメドはいずこ…埼玉PV問題西武の承諾得ない初歩ミスZAKZAK


西武のお怒りはごもっとも 阪神タイガースの埼玉パブリックビュー問題が、こじれにこじれている。阪神の許可を得たJTBが今月26日からの神巨戦を埼玉スタジアム2002の大型スクリーンで観ようと企画したものの、阪神が埼玉に本拠地をもつ西武の承諾を得ることを怠るという初歩的ミスで、解決のメドが立たない。選択肢は3つだが、いずれにせよ阪神側の出費は確実だ。どれが一番損をしない!?

 野球協約第39条にこうある。「ある球団が(中略)他球団の保護地域において(中略)野球に関係する行事を実施するときは、あらかじめその球団の書面による同意を得なければならない」。

 今回は、ある球団(阪神)が他球団(西武)の保護地域(さいたま市)で野球に関係する行事(パブリックビュー観戦)を実施しようと映像許可権をJTBに譲りわたしたのに、西武の承諾を得ていなかったという簡単な協約違反。「早くお願いに行こうとは思っていたんですが…」と野崎社長。そのうちに…と行動を先延ばしにして、ニッチもサッチもいかなくなる、ビジネス失敗例の典型的パターンだ。

 前売りは発売されているし、「絶対に認めない」と西武・小野球団代表も強硬。JTBは阪神vs西武のバトルを静観するしかなく、コミッショナー事務局も「阪神サンが汗を流してください」。八方ふさがりだ。

 窮地に立たされた野崎社長の選択肢は3つ。西武に“誠意”をみせ、許しをこうこと。無理なら開催中止。もうひとつは強行開催だ。

 営業関係者は「中止となるとJTBサンに迷惑をかけることになる。われわれは損害賠償ですむけど、JTBサンの信用問題にかかわる」とあくまで開催にはこぎつけたい意向だ。

 西武がNO!のまま強行開催することも究極の手段。この場合、阪神は西武に50万円以上の補償金を支払うことが決められている。こと金銭の物差しでいうと、これが一番「安上がり」だが、こんな球界ルールの横紙破り、30年前の巨人じゃあるまいし、できるわけがない。

 こうなると、あくまでビジネスとして西武に最大限の“誠意”をみせることで許しを得るしかない。「どうみても阪神が不利。穏便に解決するのなら、例えば来年、西武−阪神のオープン戦を何試合かやるというのはいかが。虎人気で西武も利益が得られる。いいアイデアでしょう」とやじ馬半分に自案を披露するのは在京パ関係者。

 ビジネスといえば、「阪神優勝」の商標登録問題も最終決着しておらず、チームとは裏腹、グラウンド外では苦戦しっ放しだ。

ZAKZAK 2003/08/05

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_08/2t2003080506.html