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高知県立宿毛高校（同県宿毛市）を中退して大学を受験する生徒の内申書が偽造されていた問題で、宿毛署は４日、同高校の元校長柴田清容疑者（６０）と、中村市立東中筋小学校の元校長上野浪穂容疑者（５４）を虚偽有印公文書作成と同行使の疑いで逮捕した。
調べでは、上野容疑者は１月上旬、長男の大学受験に際し、内申書の評定を上げてもらうよう偽造を柴田容疑者に依頼。柴田容疑者が内申書数通を偽造し、受験先の大学２校に送った疑い。
県教委は３月に偽造が発覚したのを受け、柴田容疑者を懲戒免職、上野容疑者を停職１年の処分にし、柴田容疑者を県警に告発していた。
県教委の調査では、上野容疑者の長男は０１年度末に宿毛高校を中退。大学検定試験を受けて大学受験資格を取得し、今春に県外の大学２校を受験することになった。受験に内申書が必要な大学があることから、０２年１２月に上野容疑者が柴田容疑者の自宅を訪ね、「受験できるような内容で作ってほしい」と頼んだという。(08/05 01:09)