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新日本石油の子会社で製油所を運営する新日本石油精製は４日、麻里布製油所（山口県和木町）と大阪製油所（大阪府高石市）で過去、法令に基づく高圧ガス管の肉厚検査をしなかったにもかかわらず、実施したと見せかけ、地元府県に結果が「合格」だったと虚偽報告していたことがわかったと発表した。同社は両製油所を停止、安全が確認されるまで運転を見合わせる。
麻里布は９８〜０１年、大阪は００年に虚偽報告があった。当時、両製油所は旧興亜石油（０２年に合併で新日石精製）が運営しており、検査部門の社員が、技術的に検査しなくても安全性は保たれると判断した上、コスト削減が求められる中で年に約１０００万円かかる検査に目を付け、虚偽報告をした模様だ。
現時点の社内調査によると、少なくとも製油所の所長レベルまでは法令違反を認識していたとみられ、さらに事実関係を確認した上で、責任者を処分する。(08/05 00:55)