2003年08月05日(火) 02時27分

健康食品で気管支障害　アマメシバ　厚労省、注意呼び掛け（西日本新聞）

　厚生労働省は四日、アマメシバという樹木の芽や葉を粉末にした健康食品を摂取した鹿児島県在住の四十代の女性が気管支障害を起こしたと発表した。女性は四月に鹿児島大医学部付属病院に入院し、閉塞（へいそく）性細気管支炎と診断された。現在は別の医療機関に転院したが、重症で酸素吸入を続けているという。同省は「アマメシバを摂取している人で、息切れ感のある人は保健所に届けてほしい」と呼びかけるとともに、都道府県や医師会などに協力を求め、症例を集めた上で対応を検討することにしている。

　鹿児島市から同省に入った報告によると、女性は沖縄県の会社が販売した健康食品「よこださん家（ち）のあまめしば」を昨年十二月から今年四月までに計約一キロ摂取していた。

　この女性を診察した納光弘・同大医学部教授は同省内で記者会見し「台湾で一九九四年ごろからアマメシバをジュースにして飲んだ二百—三百人が閉塞性細気管支炎を発症し、少なくとも九人が死亡している。常用している人はストップしたほうがいい」と語った。（西日本新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030805-00000021-nnp-kyu