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2003年08月05日(火) 07時13分

未成年の携帯トラブル急増 教師対象に講習会 秋田河北新報

 携帯電話が若年層にも普及する中、情報提供サービスをめぐる未成年者のトラブルが急増している。秋田市中通2丁目の県生活センターに寄せられた10代の相談は2002年度の26件から03年度はすでに139件と5倍増。高額な利用料を請求されるなどの被害のほか、出会い系サイトを悪用した少年犯罪といった加害者となるケースもあり、県は学校での指導を徹底しようと先日、高校教師を対象とした講習会を開いた。

 県高校教育課によると、県内の高校生の携帯電話所持率は現在8割以上。「全県に普及している」という。利用トラブルも増え(1)無料と思いアダルトサイトにアクセスしたら高額の請求書が送られた(2)出会い系サイトの情報料を滞納していたら脅迫メールが届いた—などの相談が寄せられている。

 県警少年課によると、出会い系サイトで知り合い、性的被害にあった18歳未満の少女は01年、02年ともに7人で、ことしは7月末現在4人。同課は「氷山の一角」と危機感を強めている。

 一方、出会い系サイトを利用した18歳未満の犯罪もあり、6月に若い女性になりすまして由利郡内の男性会社員(37)から現金7万円をだまし取った無職少年(17)が、詐欺の疑いで逮捕された。

 こうした事態を受け、県は1日、秋田市の県生活センターで携帯電話利用セミナーを開き、県内の高校教師20人が、基礎操作を学んだり高校生が巻き込まれる問題の事例などを聞いたりした。

 セミナーでは、県生活センター職員が「利用した覚えがなければ一切支払わないこと」と呼び掛けた。県警職員は、ことし9月に施行される出会い系サイト規制法について「性交などを誘う書き込みに対して、大人だけではなく子どもも処罰対象となる。サイトでの不正な誘引は非行ということを教えて」と説明した。

 秋田市内の公立高校の男性教師(40)は「携帯電話の機能についてよく知らなかったが、便利な半面、使い方を間違えれば悪用できることが分かった。(契約者となる)保護者も交え、正しい利用法を指導しなければ」と話していた。
[河北新報 2003年08月05日](河北新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030805-00000004-khk-toh