2003年08月05日(火) 00時00分

除霊詐欺　懲役８年を求刑 自称『霊能師』に （東京新聞）

　「悪霊がついている」などと通行人に声を掛け、除霊名目で多額の金をだまし取ったとして、組織犯罪処罰法違反（組織的詐欺）の罪に問われた「霊能師」を自称していた無職宮崎俊一（５５）＝鎌倉市梶原三＝ら七被告の論告求刑公判が四日、横浜地裁（田中亮一裁判長）であった。検察側は「不安を抱える人間の心の弱みにつけ込んだ極めて巧妙で悪質な犯行」として、首謀者とされる宮崎被告に懲役八年を求刑。ほか六被告に同四年−二年六月を求刑した。

　論告などによると、宮崎被告らは祈とう師役や勧誘役などに役割分担し、二〇〇〇年十二月から昨年二月までの間、横浜市や東京都などの駅やスーパーで「悪霊がついている。除霊しなければ二、三日で死ぬ」などと通行人に声を掛け、鎌倉市内などの祈とう場に案内。県内外の四十七人から計約三千七百万円をだましとったとされる。

　最終弁論で宮崎被告の弁護人は「組織は壊滅し再犯のおそれはない」などと情状酌量を求めた。判決は九月十七日に言い渡される。　（北爪　三記）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20030805/lcl_____kgw_____003.shtml