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2003年08月04日(月) 00時00分

不当要求が急増、県警が注意朝日新聞・

  「本を買え」「債権を回収する。支払わなければ強制執行」−−県内でこんな不当要求が今年に入り、相次いでいる。中にはお金を払ってしまう人も。県警は「相手を戸惑わせ恐れさせるのはどちらも同じ手口と言える。きっぱりと断って」と呼びかけている。

  県警生活安全企画課によると、4月以降、「護国住吉連合会」など右翼を想像させる団体を名乗る男が商店や会社、住宅に電話をかけ、北方領土問題や現代社会の荒廃などについて語り「本を買え」。ビデオの場合もあり代金として1冊(本)4〜5万円、または「協賛金」の名目で数万円を要求。応じなければ、「街宣車を出す」と言う。

  同課が相談を受けただけでも7月末まで70件。昨年の相談はなかった。団体名は四つあるが、いずれも実在しないことが分かっている。把握しているだけでも、1人が要求に応じ、本1冊に約4万円を払った。

  一方の債権回収。相談件数は今年1月〜7月末に約1100件にのぼる。

  手口は「債権回収業○○」や「全国債権管理組合」「○○商事」との名で、はがきや封書、携帯のメールに「債権を譲り受けた」「取り立ての委任を受けた」と送付。

  中には電話や携帯に直接かけ「いかなる手段も辞さない」「職場・家庭に赴く」などと脅迫的な言葉も交え、指定する銀行の口座に振り込ませようとする。こちらも昨年の相談、被害件数はなかった。数人は振り込んでおり、50代女性は7月、約80万円を振り込んでしまった。

  県警は「『右翼』も『債権回収』もさもありそうな名を使い、人を脅すのは同根の手口。恐喝、脅迫容疑の可能性もある」と指摘し、「まずは付け入るすきを見せず、きっぱりと断って」と話す。問い合わせや相談は最寄りの警察署か県警本部(0985・31・0110)へ。(8/4)

http://mytown.asahi.com/miyazaki/news02.asp?kiji=2548