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2003年08月03日(日) 11時54分

医師国家試験に何度も失敗、大学別に不合格者数一覧朝日新聞

 厚生労働省が、医師国家試験を何度も不合格になる受験生の数を出身大学別に初めて集計し、一覧表を医学部のある全80大学に送っていたことが2日、わかった。適性に欠ける受験生に対し、大学側から進路変更を勧めてもらうのが狙い。来年度からは一般への公表も検討しているが、大学側は反省材料にはなるとしながらも、戸惑いを見せている。

 今年3月の試験は8551人が受験。7721人が合格した(合格率90.3%)。受験者のうち新卒者は7709人で、合格率94.7%。既卒者は卒業年次から連続して受験したと見なし、回数ごとに集計した。2回目の受験者は440人で合格率66.8%、3回目104人で53.8%、4回目85人で41.2%、5回目49人で18.4%、10回以上は76人で6.6%。回数が増えるにつれ合格率は減少傾向にある。

 厚労省はこの試験で受験回数3回以上と10回以上の不合格者数を大学別に集計した。7月24日付で大学へ送付された資料によると、3回以上(10回以上も含む)の不合格者は計279人。最も多かったのが金沢医科大の13人、帝京大と福岡大が12人、埼玉医科、東海、京都、近畿の4大学が9人と続く。279人のうち10回以上の不合格者は71人。最多は4人の京都、近畿、福岡の3大学だった。一方、3回以上の不合格者がゼロだったのは筑波▽自治医科▽群馬▽防衛医科▽慶応▽東京慈恵会医科▽東邦▽横浜市立▽富山医科薬科▽大阪市立▽和歌山県立医科の11大学。

 同省は、新卒者ならば合格率が90%を超える試験を、何度も受験して合格できないのは「学習能力に問題がある可能性が高い」とみる。

 医師国家試験はこれまで、受験回数ごとの受験者数と合格者数、合格率を公表し、大学別の集計は新卒・既卒の区別しか出していなかった。

 他大学と比較できるこの資料について、京都大の教育担当の教授は「卒業前の教育のあり方の反省材料にしたい」と受け止める。「よいことだと思うが、予告がなかったので戸惑いはある」(埼玉医大)という反応もあった。しかし、不合格が続く受験生に進路変更を勧めるかどうかについては、複数の大学が「卒業して大学を離れている」として、「難しい」との見方を示した。

 同省は来年度の試験からは一般に発表することも検討しているが「拒否するものではない」(近畿大)、「大学に序列をつけて見られるようで良くない」(福岡大)と反応は分かれている。

 受験回数の制限は、これまでも専門家の検討会で協議されてきたが、大学の取り組みを期待する意見もあり、今のところ見送られている。(08/03 03:00)

http://www.asahi.com/national/update/0803/003.html