2003年08月01日(金) 21時05分

イレッサ：試験データ公開求め提訴　市民団体（毎日新聞）

　抗がん剤「イレッサ」（一般名ゲフィチニブ）を使った臨床試験や動物実験の詳細なデータを開示しないのは不当と主張して、「薬害オンブズパースン会議」（東京都新宿区、鈴木利広代表）など三つの市民団体が１日、坂口力厚生労働相を相手取り、不開示決定の取り消しを求める訴訟を東京地裁に起こした。

　データは、イレッサの承認申請の際に、輸入販売元のアストラゼネカ社（大阪市北区）が厚労省に提出したもの。３団体は今年４月に情報公開請求をしたが、同省は「開示すると（ア社の）利益を害するおそれがある」などの理由で、５月に不開示を決めた。

　３団体は「不開示決定は、生命や健康を守るのに必要な情報は公開するという情報公開法の規定に反する。開示するとア社の利益がどう害されるのかも不明だ」と主張している。【高木昭午】

［毎日新聞８月１日］ ( 2003-08-01-21:05 )

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030802k0000m040096001c.html