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2003年08月01日(金) 00時00分

政管健保 医療分、赤字最悪6169億円 東京新聞

 社会保険庁は三十一日、中小企業のサラリーマンが加入する政府管掌健康保険(政管健保)で二〇〇二年度に医療分の赤字が、過去最悪の六千百六十九億円になったと発表した。赤字幅は前年度から二千億円近く拡大した。高齢者の医療費を賄う老人保健拠出金の増加や、不況による保険料収入減少が財政を圧迫。一九九三年度から十年連続の実質赤字になり、前年度末に五千五百二十六億円あった赤字を穴埋めするための積立金は、初めてマイナスに転じた。

 ただ、介護分は五百八十一億円の黒字で、全体では五千五百八十八億円の赤字となり、積立金は会計処理の結果、五百二十四億円のマイナスになった。

 医療分は、中小企業の倒産やリストラで加入者が四十万人減の千九百十六万人に落ち込むなどしたため、保険料収入が前年度より2・7%減の五兆六千六百三十六億円。支出では診療報酬の改定で保険給付費が3・6%減の四兆千八億円になったが、老人保健拠出金が6・6%増の二兆三千二百八十八億円に膨らんだ。

 〇三年度の医療分の予算は、四月に実施した保険料率引き上げや加入者本人の三割負担化で五百九十四億円の黒字の見通し。政府は高齢化の進行で〇六年度には再び赤字になると試算しているが、景気低迷による保険料収入の落ち込みは大きく、財政悪化がさらに加速する可能性もある。

 一方、介護分は収入が4・9%増の四千五百四十一億円、支出が24・6%減の三千九百六十億円で五百八十一億円の黒字。二〇〇〇−〇二年度で収支が均衡するよう調整しており、三年間の累計で百二十五億円の黒字となった。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030801/mng_____sya_____008.shtml