2003年08月01日(金) 00時00分

多重債務の相談急増（朝日新聞・）

　　多重債務に関する相談が急増している。山形法律相談センターに今年、寄せられた相談件数は６月末までの半年で３１２件。一昨年の年間相談数に匹敵する。これを受けて、センターを運営する県弁護士会は１日から、多重債務専門の相談窓口を開設し、当番で弁護士が面談に応じる。

　　同センターによると、多重債務の相談は、ヤミ金や消費者金融の支払日に「支払えないので困っている」「取り立てが激しい」など、緊急を要するものが多いという。

　　このため、同センターが受付窓口となり、２３人の弁護士が日替わりで平日午後１時半〜４時半まで、それぞれの法律事務所で依頼者を待機する態勢を整えた。相談は１回３０分程度で料金は５０００円。

　　多重債務の相談件数は、ここ５年で約３倍になった。特に昨年は急増し、相談件数は一気に５００件を超えた。今年は、それを上回るペースで相談が寄せられており、６月末までに３１２件にのぼった。センターが受け付ける法律相談全体に対する割合も４割近く、「相談したくとも、弁護士費用も払えない。どうすればいいのか」という深刻な内容が増えているという。

　　県弁護士会の倉岡憲雄会長は「ヤミ金など多重債務問題は大きな社会問題になっている。迅速な対応をとっていきたい」と話している。

　　問い合わせは、同センター（０２３・６３５・３６４８）まで。

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http://mytown.asahi.com/yamagata/news02.asp?kiji=3918