2003年08月01日(金) 00時00分

検査米偽った販売確認（朝日新聞・）

　　真室川町の米穀店で偽装表示のコメが売られている疑いがあるのを知りながら県が放置していた問題で３１日、県による緊急立ち入り検査の結果、この業者が未検査米を検査米と偽って販売していたことが確認された。県は日本農林規格（ＪＡＳ）法に基づき、適正な表示にするよう指示したが、県が情報を把握した以降、なんら対策を講じない間だけでも約１・８トンの不適正表示米が販売されていたという。

　　偽装表示したコメを売っていたのは、真室川町新町の真室川米穀（伊藤順敏社長）。今年１月、食糧法に基づく農林水産省の巡回指導で表示の改善を指摘されながら、そのまま販売していた。

　　７月２３日から行われた県の立ち入り検査で、検査済みの「あきたこまち」が約１・８トンしかないのに、昨年９月から今年７月にかけて「県産あきたこまち０２年産１００％」と表示されたコメを約４・６トンも販売していたことがわかった。ほとんどが同町内で売られたという。


　　この問題を巡っては今年３月上旬、農水省が業者への指導権限がある県に、同社への立ち入り検査と適切な処置をするよう文書で通知。しかし、県は７月に立ち入り検査を実施するまで４カ月以上にわたり、なんら対応をとっていなかった。

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http://mytown.asahi.com/yamagata/news02.asp?kiji=3915