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2003年08月01日(金) 07時13分

ボランティア装い補修勧誘 悪質業者が出没河北新報

 宮城県連続地震で大きな被害を受けた河南町と南郷町に、ボランティアを装ったとみられる男や正体のはっきりしない修理業者が現れていることが、31日分かった。各町や県警は被災地での住宅改修が本格化するのに伴い、悪質業者があの手この手で接触してくる恐れがあるとして、警戒を呼び掛けている。

 河南町災害対策本部によると、地震発生3日目の28日午前、同町広渕地区の被災者宅に男が訪れ、「役場から来ました。屋根にブルーシートを掛けませんか。がれきも撤去しましょう」と持ち掛けた。話を聞いているうちに有料と分かり、断ったという。

 同じ広渕地区では30日午後にも、「災害対策協会から来た」という男が「災害調査をしませんか。瓦の撤去もします」などと勧誘していった。
 いずれも正規の業者かどうか不明だが、町災害対策本部は「補修などを行う際は、有料か無料かなどをよく確かめてから、決めてほしい」と呼び掛けている。

 また、涌谷署によると、南郷町下二郷地区の被災者宅に30日、「壊れた家屋を解体復旧します」という趣旨のチラシが投げ込まれた。祝儀袋に入っており、電話番号は書かれていたが、会社名や住所は書かれていなかった。被災者に電話させてから、“商談”に乗り出すつもりだったとみられる。
 同じ下二郷地区の4軒の被災者宅には同日、作業員風の男が現れ、「下水道工事をやります」などと話していったという。実際に依頼した住民はいなかった。

 涌谷署は「悪質な業者もいるので、あいまいなまま頼んだりしないよう注意してほしい」と指摘。(1)業者の身元を十分確認する(2)うかつに家の中に入れず、貯蓄などの話もしない(3)しつこいときは110番通報する—などの防犯対策を呼び掛けている。
[河北新報 2003年08月01日](河北新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030801-00000008-khk-toh