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2003年07月31日(木) 19時28分

政管健保赤字、過去最大の5588億円 02年度決算朝日新聞

 社会保険庁は31日、中小企業のサラリーマンらが加入する政府管掌健康保険(政管健保、被保険者数1916万人)の02年度決算を公表した。10年連続の赤字で、赤字額は前年度額を878億円上回る過去最悪の5588億円だった。この埋め合わせのため、貯金にあたる事業運営安定資金が底をつき、524億円の赤字となった。

 被保険者数が、派遣労働者の大規模健保組合設立や企業の倒産・解雇により、前年度より40万人減少。不況で給料も下がり、保険料収入が落ち込んだ。

 医療部門では、収入が前年度比2.3%減の6兆5909億円。支出は、診療報酬のマイナス改定や被保険者数の減少により保険給付費が3.6%減の4兆1008億円となったものの、高齢者の医療費を各保険で分担する老人保健拠出金が6.6%増の2兆3288億円に。これは、介護保険導入時に医療から介護への移行が予測より少なく、追加払いが必要になったためだ。

 この結果、医療部門の支出は0.6%増の7兆2077億円で、収支差はマイナス6169億円だった。

 一方、介護は収入4541億円、支出3960億円で581億円の黒字だった。

 政管健保の決算は例年9月下旬ごろに公表されていたが、坂口厚労相が来年度の概算要求に間に合うよう公表を前倒しすると国会で答弁。2カ月早い公表となった。

 今年度の収支は、4月から被用者本人の医療費自己負担が3割に引き上げられたことや、ボーナスも含めた年収に基づき保険料を課す総報酬制の導入によって、保険料率が実質0.7%引き上げられ、予算ベースで約600億円(医療分)の黒字が見込まれている。(07/31 19:27)

http://www.asahi.com/national/update/0731/024.html