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2003年07月31日(木) 19時12分

被災地に不審な「ボランティア」 お金や食事要求 宮城朝日新聞

 26日に激しい地震に襲われ、今も余震が続く宮城県北部の被災地で、ボランティアを名乗りながら代金や食事を要求する不審な人物が出没している。復旧作業を手伝おうと多くのボランティアが集まる地域での心ない行為。各町役場や地元の警察は「手伝いを頼む前に、きちんと確認してほしい」と注意を呼びかけている。

 住宅が倒壊するなどの被害があった河南町。自宅の屋根や基礎部分に被害が出た女性(80)宅に27日、男性2人が現れ、「ボランティアで屋根にビニールシートを張りに来ました」と、シートをかぶせてくれた。

 2人は翌28日朝にもやって来て、「安く修理する。100万円以内でどうですか」などと言うので断ると、シートをはがして帰った。

 女性は「困っている時、『神様みたいにありがてえ』と思ったのに。世の中信用できねえ」と話す。

 南郷町には29日に不審なボランティアが出没した。町のボランティアセンターや県警涌谷署によると、29日に50代くらいの男が避難所に来て「手伝いに来たんだから、食う物ぐらいくれ」と弁当を要求。職員が断るとそのまま帰った。

 この男は、翌30日に民家の片づけを手伝ったが、夕方になって家の人が避難して留守になっている家に入ろうとしたところを近所の人に見つかった。この人が役場に電話で通報している間に立ち去ったという。

 現地の役場や警察署には、こうした不審者や業者の情報が次々に寄せられており、町や警察が防災無線やチラシで注意を呼びかけている。

 ただ、被災地の混乱や住民の不安から話が誇張されて根も葉もないうわさが広まっている例もあり、役場は「こうした情報を耳にしても冷静に対応してほしい」と話している。(07/31 19:11)

http://www.asahi.com/national/update/0731/023.html