2003年07月31日(木) 18時52分

県弁護士会、あすからヤミ金融特別相談窓口常設　当番弁護士が迅速対応　／山形（毎日新聞）

　◇多重債務相談急増受け
　県弁護士会（倉岡憲雄会長）は８月１日から、ヤミ金融からの法外な金利や違法な取り立てなど「多重債務問題」専門の常設の特別相談窓口を設置する。当番の弁護士が各事務所で待機し、緊急の依頼にも迅速に応じられる体制を取るという。
　同会によると、ここ数年多重債務に関する相談が急増。同会の「法律相談センター」に今年１〜６月に寄せられた弁護士紹介の依頼１４８件のうち、多重債務に関するものが１２６件と８割以上を占めている。
　ヤミ金融業者から自宅や勤務先への厳しい取り立てなど深刻な相談も多いが、すぐには対応できる弁護士が見つからないなどのケースもあったという。
　特別窓口は月〜金曜日に開設。山形市七日町１の山形法律相談センターに電話で申し込みがあれば、面談時間などを調整の上、当番の弁護士を紹介する。登録弁護士は山形市内の２３人。
　倉岡会長は「ヤミ金融の違法な取り立てなどはその場ですぐ対応しないと解決できない。今後は行政などとも協力して窓口の充実を図りたい」と話している。
　相談料は初回３０分程度で５０００円。問い合わせ、申し込みは同センター（電話０２３・６３５・３６４８）で平日の午前１０時から午後６時まで受け付ける。【大場あい】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030731-00000003-mai-l06