2003年07月31日(木) 10時17分

＜勧誘トラブル＞高校生に新興宗教団体　県教委が注意喚起（琉球新報）

　新興宗教による高校生を対象にした入会勧誘のトラブルが相次いで発生し、県教育委員会は注意を呼び掛けている。県教委にはこれまで６高校から、強制的な勧誘活動によるトラブルの情報が寄せられている。

　勧誘の手法は、すでに入会している高校生が同級生や知人を校外に誘い出し、宗教団体の関係者と一緒に無理やり入会を迫り、恐怖を感じた生徒が近くの民家に駆け込んで助けを求めたケースや、ドライブやゲームセンターで顔見知りとなり、飲食させて親密になった後、数珠などを貸し付け強引に勧誘するなど。

　勧誘を受けた生徒が、入会をめぐり保護者ともめ家出をしたケースもあるという。

　ある学校では１４人が勧誘され、７人が団体の施設を訪れていた。

　このほか、卒業生の保護者に対し、学校事務職員を名乗る者から卒業後の進路先の調査名目で、卒業生の住所や勤務先、携帯電話の番号などを聞き出そうとする不審電話も多発している。

　県教委は、宗教団体から生徒への強制的な勧誘活動や不審電話に注意するよう呼び掛けている。

http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/2003/2003_07/030731f.html