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2003年07月31日(木) 02時48分

仙台・コンサル詐欺 元社員2人、米投資家代理人装う河北新報

 仙台市の経営コンサルタント会社「イースタンパシフィックキャピタルマネージメント」による投資詐欺事件で、詐欺容疑で逮捕された同社の元女性社員2人が、米国人投資家の代理人を装い、投資仲介を申し込んだ企業との窓口になっていたことが30日、仙台中央署の調べで分かった。2人は同社の実質的な経営者飯田実容疑者(60)=仙台市青葉区片平一丁目=の指示で代理人役を担ったとされ、中央署は申込企業をだますため役割分担を決め、手口をシステム化していたとみて追及している。

 代理人役を務めたとされるのは、元社員で無職菅原安子(64)=東京都新宿区西落合2丁目=、同奥山みち子(33)=山形県天童市鎌田1丁目=の2容疑者。
 中央署などによると、飯田容疑者は1999年以降、一部の申込企業に対し、ロサンゼルスの企業を投資家として挙げ、菅原、奥山両容疑者がこの企業の日本側代理人と称し、申込企業と都内のホテルなどで面会した。
 飯田容疑者は代理人を立てたことについて「投資家は米国人なので、日本語が通じないからだ」などと説明。菅原、奥山両容疑者は申込企業から経費を受け取ったり、必要書類の作成にかかわったりしたという。

 ロスの企業は飯田容疑者自身が1991年に設立し、営業実態のないペーパーカンパニーだったことも判明している。
 投資話の仲介役として逮捕された職業不詳河内武容疑者(71)=静岡県熱海市清水町=から手数料を繰り返し要求され、同容疑者の口座に数百万円を振り込んだ企業もあり、中央署は裏付け捜査を進めている。
 河内容疑者は10社以上を仲介したとされるが、今年3月に企業から苦情を受けた飯田容疑者は「河内氏に支払われた金の趣旨は知らない」などと釈明している。

http://www.kahoku.co.jp/news/2003/07/20030731t13022.htm