悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年07月31日(木) 10時59分

少年犯罪増加は憲法のせい?調査会での議員発言を冊子に朝日新聞

 激増する少年犯罪は憲法に原因?——。4年目を迎えた国会の憲法調査会での、こんな「暴言・放言」を青年法律家協会の弁護士学者合同部会(議長、米倉勉弁護士)が冊子にまとめた。

 題して「センセイ、本気ですか!? 憲法調査会での発言を点検する」。衆院議員ら150人余の発言を議事録で点検、うち21人の「立憲主義の基本を無視したあまりに質の低い発言」を、似顔絵とコメント付きで集めた。

 例えば「激増する少年犯罪とその残虐性を見るとき、現行憲法が日本人の心の中にマイナスに作用した」(葉梨信行氏・自民)。

 「第2次大戦前は日本人はいい国民だった。現在の国民は、日本国民でない日本人と置き換えてもいいぐらい国家意識が薄い」(藤島正之氏・自由)。「今の憲法に、長年の歴史の間に積み重ねてきた貴重なものをなくす要素があるんじゃないか。国民主権、基本的人権、平和主義、これは西側民主主義の概念」(杉浦正健氏・自民)

 戦前回帰の視点から現憲法を非難した意見も多かった。

 「集団的自衛権は憲法上行使できない」との政府見解を、「禁治産者だと宣言するような恥ずかしい見解」(安倍晋三氏・自民)とする発言もあり、「根拠のない主観的意見の放談会が改憲のためのアリバイづくりに使われているのでは」と米倉議長らは懸念する。

 一部200円。問い合わせは青法協(03・5366・1131)へ。(07/31 10:18)

http://www.asahi.com/politics/update/0731/008.html