2003年07月30日(水) 15時34分

ミス認め、過払い保険料全額を返還　京都労働局（京都新聞）

　京都南労働基準監督署の書類記載ミスで京都市内の業者が労働保険料を過去１２年間に約３００万円を過払いした問題で、京都労働局は３０日までに、時効を理由に１０年間分は返金しないとした当初の決定を取り消し、全額を返還する方針を業者に伝えた。
　同労働局は昨年９月、伏見区の歯科技工会社「ニュータイムリー」の返還請求に対し、時効を理由に１９９０−９９年分の過払い額２３５万円は返金しない決定を通知した。これを不服とする業者が決定変更を求めて厚生労働大臣に審査請求していた。
　同労働局徴収課は「過去に例のないケースだったので時効の規定どおり不支給とした。厚労省とも相談した結果、行政のミスが明らかで職権で返還することにした」と話しているが、同社は「役所は保険料を期限までに納めないと延滞金を取るくせに、今回は利息分は支払わないという。なぜはじめからミスを素直に認めなかったのか」と憤っている。 （京都新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030730-00000044-kyt-l26