2003年07月30日(水) 21時10分

りそな銀行：元行員が顧客情報を消費者金融に売却（毎日新聞）

　りそな銀行久米田支店（大阪府岸和田市）の顧客情報が流出していた問題で、詐欺罪で起訴された同行の元行員、田之上康司被告（４０）が、入手した顧客情報を消費者金融業者に売却していたことが府警捜査２課の調べで分かった。府警は３０日、顧客情報の入ったパソコンを支店から持ち出したとして田之上被告を窃盗容疑で再逮捕したが、「名簿を売るためにパソコンを盗んだ」と容疑を認めているという。

　調べでは、田之上容疑者は５月末、同支店内にあった支店長管理のノート型パソコン１台を持ち出した疑い。

　田之上容疑者は自宅でパソコン内に入った顧客３７５人分の情報をフロッピーディスクにコピーし、６月上旬に大阪市内の金融業者に持ち込んだ。以前、この業者から借金した際、「名簿は高く買える」と示唆されたため、数百万円で売れると考えていたが、実際に受け取ったのはわずか数万円で、「残りは中身を確認してから」と言われたまま支払われなかったという。【麻生幸次郎、鵜塚健】

［毎日新聞７月３０日］ ( 2003-07-30-21:10 )

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030731k0000m040090000c.html