悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年07月30日(水) 23時17分

幻の万馬券訴訟、JRA勝訴 原告「泣き寝入りしない」朝日新聞

 自動券売機のトラブルで馬券が発券されないうちにレースが始まり、購入していたはずの「万馬券」を手にできなかったとして、大阪府内の会社役員の男性(59)が日本中央競馬会(JRA)に、配当金分などの損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、大阪地裁であった。田中俊次裁判長は「男性とJRAとの間で馬券の購入契約が成立していたとは認められない」と判断、原告の請求を退けた。男性は「全国の競馬ファンのためにも泣き寝入りはしない」と話し、控訴する方針だ。

 判決によると、男性は昨年8月、大阪市中央区の場外馬券売り場「ウインズ道頓堀」で、馬券を買うため、マークシート式投票カードに記入し、券売機に紙幣とカードを入れた。ところが、紙幣がつまって発券されず、職員が詰まった紙幣を男性に返した時点ではすでに出走時刻を過ぎ、馬券購入が締め切られていた。レースの結果は、カードに記入した予想通りだった。

 男性は、1000円分購入しようとしたので17万1500円の配当を手にできたはずだと主張し、「現金と投票カードを入れた時点で購入契約は成立した」と訴えた。一方、JRAは「発券されるまでは契約は成立しない」と反論した。

 判決は、利用者が現金と投票カードを券売機に入れた後、画面に「計算機に接続しています」との表示が出た時点で購入契約が成立すると判断。「表示が画面に出ていたと認められるだけの証拠がない」と指摘した。

 日本中央競馬会の滝澤勇・広報担当理事の話 極めて妥当な判決がなされたと考えている。(07/30 23:15)

http://www.asahi.com/national/update/0730/037.html