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2003年07月30日(水) 19時47分

「出会い系サイトガイドラインに具体性を」〜MCFが警察庁に意見書ZDNet

 モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)は7月24日付けで警察庁に、「インターネット異性紹介事業」(以下、出会い系サイト)の定義についての意見書を提出した。

 MCFでは、健全なコミュニティ運営を目指す事業者が、警察庁が示すガイドラインに即した形でサイト運営が可能かどうかを検討していた。しかしガイドラインには具体性に欠ける部分があり、事実上運営が難しくなることから意見書提出に踏み切った。

 例えばガイドラインでは、出会い系サイトに該当しない例として次のような例が挙げられている。

日々の悩み事を相談するための、面識のない異性の相手との電子メールによるやりとり

社交ダンス、テニス等のパートナーを探すための、面識のない異性の相手との電子メールによるやりとり

料理等の趣味についての情報交換のための、面識のない異性の相手との電子メールによるやりとり

学問についての情報収集のための、面識のない異性の相手との電子メールによるやりとり

 一方でガイドラインには出会い系サイト事業について「異性との交際とは実態として男女の性に着目した交際かどうかで判断される」としている。

 MCFは、相手が異性であることもひとつの要素になっているケースで、目的が趣味なのか性に着目した交際なのかをサイト運営者が判断する基準がガイドラインに示されていないことを指摘。サイト運営者が判断できないガイドラインの元では、たとえ健全なサイト運営を目指しても、異性が利用しているだけで児童の利用を禁止せざるを得ない状況になることを懸念する。

 意見書ではガイドラインを、運営者がそれに準拠した運営方針のもと、削除など実行可能な対策が行えるよう、異性との交際について具体的な行為が明確にされるべきとしている。

 異性交際の判断基準が定義されても、そうした書き込みがサイト内にどれだけの割合を占めた場合に出会い系サイトとみなされるのか、出会い目的の書き込みを排除したい事業者がどの程度の頻度で排除すればいいのかが示されていないことにも疑問を呈している。(ZDNet)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030730-00000037-zdn-sci