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2003年07月30日(水) 10時35分

【香港】デジタルカメラで偽物、カシオが訴訟もNNA

カシオのカード型デジタルカメラ『エクスリム(Exlim)EX-S2』に酷似した製品を、香港の地元メーカーが近く販売することがわかった。同社は広告段階で同情報を突き止め、販売差し止めなどを求める訴訟を検討している。

香港カシオの桑田春海・営業部長によると、同社はこのほど香港の著名コンピューター週刊誌「PCマーケット」7月29日号に、エクスリムと酷似したデジタルカメラ商品のカラー全面広告を発見した(写真1参照)。

広告主は地元メーカーBTL社。商品名やロゴがエクスリムと同じであるほか、商品デザインも酷似。「Wearable Card Camera (着用可能なカードカメラ)」という同じキャッチフレーズも入っている。同広告は、BTL社がこの類似商品を通常価格1,398HKドルのところを特価の798HKドルで販売するという内容だ。本物のエクスリムEX-S2は3,180HKドル。

香港カシオは、広告にある連絡先に電話してサンプル入手しようとしたが、商品到着は8月になるとの回答を受けた。香港カシオは先日、本社に状況を報告したばかりだ。

カシオにとってはデジタルカメラでの偽物は今回が初めて。香港カシオは「これほどあからさまで、えげつない偽物は見たことがない」とあきれている。

本社広報部は29日、NNAに対し、「現在はまだ事実確認の段階。訴訟を含めた対応を検討中」と話した。

■摘発は「モグラたたき」

カシオ香港によると、中国本土を中心に、カシオ製腕時計などの偽物製品がはんらん。近年では、中国本土の公安や税関当局と協力して、摘発製品の破壊オペレーションも毎年実施しているという。桑田営業部長は「中国本土で偽物を取り締まるのはモグラたたきのよう。偽物工場を一件一件探し出すことはできない」と話す。ただし香港では、中国本土と比べると摘発案件はあまりないようだ。カシオ製の偽物ではないかとの報告を香港税関から受け次第、税関に出向いて個別に判別している状況という。

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