2003年07月29日(火) 19時23分

高価な入れ歯作ったと保険金詐取、組員と歯科医を逮捕（読売新聞）

　海外旅行先で転んで前歯を折り、高価な入れ歯を作ったと虚偽の申告をして保険金をだまし取ったとして、大阪府警捜査４課と南署は２９日までに、大阪市浪速区難波中３、山口組系組員渡辺登被告（５３）（詐欺罪で起訴ずみ）と、同区大国１、歯科医三角隆司容疑者（５３）を詐欺容疑で逮捕した。

　調べでは、渡辺被告は２０００年５月、韓国に旅行中の前年１１月にカバンを盗んだ犯人を追いかけていて転倒し、前歯を折ったとする虚偽の事実で損保会社に保険金を請求。三角容疑者が翌６月、渡辺被告に１１０万円の入れ歯をつくったとの虚偽診断書などを損保会社に送り、傷害保険金９７万円をだまし取った疑い。

　三角容疑者は虚偽の書類を提出したことは認めているが、「渡辺被告に言われた通りに書いただけ」と供述。渡辺被告は容疑を認めているという。

　三角容疑者は浪速区と平野区の２か所で歯科医院を開業。渡辺被告とは知人を介して知り合ったという。三角容疑者は虚偽請求の報酬として約２０万円を要求していたという。

　渡辺被告は韓国に旅行しておらず、カバンの盗難保険金８９万円をだまし取ったとする容疑事実でも逮捕された。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030729-00000511-yom-soci