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2003年07月29日(火) 02時59分

出会い系などの携帯サイト、閲覧制限へ 官民協力し開発朝日新聞

 総務省は、携帯電話からインターネット接続で閲覧できるサイトをふるいにかけ、内容によって利用を制限するシステムの開発に乗り出す。業界団体にサイトの「格付け」を依頼し、専用ソフトを使って、事前に利用者が設定した基準を下回るサイトの閲覧を制限する。少年事件の温床になっているとの指摘もある出会い系サイトなども、ふるい分けの対象になり、犯罪を未然に防ぐ効果も期待している。

 サイトの格付けは現在、通信会社やメーカーなどで組織するインターネット協会(東京・加盟205社)などがパソコン向けに行っている。残虐性や性表現などをランク付けしてデータベースに蓄積。利用者は、協会が発行するソフトを使うことで、インターネットにアクセスする際には必ずこのデータベースを経由し、事前に選択したランクに応じて閲覧を制限することができる。

 ただ、携帯電話の場合は、端末にソフトを受け入れるだけの情報容量がなかったり、携帯専用のサイトを効率的にチェックするシステムがなかったりなどの理由で、パソコンのような閲覧制限機能は本格的に導入されていない。携帯電話を通じてのサイト閲覧は中高生らに広く普及しており、パソコン並みの対策を望む声が強まっていた。

 総務省は携帯電話会社や同協会などと協力して、技術的な問題の克服に乗り出す。04年度予算で必要経費を計上し、06年度に実用化したい考え。各社の携帯端末に専用ソフトを標準装備したり、親がパスワードを設定することで、利用者である子供が容易に閲覧制限を外せなくしたりする機能を検討している。

 総務省はさらに、同協会などと相談しながら出会い系サイトについて閲覧基準づくりを進める。未成年者を巻き込む犯罪の温床という批判も強いだけに、出会い系サイトとみられるものはすべて閲覧を制限する案も浮上している。(07/29 02:58)

http://www.asahi.com/national/update/0729/003.html