2003年07月29日(火) 14時48分

ヤミ金被害者支援団体、脅迫・嫌がらせ相次ぐ（読売新聞）

　ヤミ金融の被害者を支援する団体に、脅迫電話や嫌がらせが相次いでいる。２５日に成立した「ヤミ金融対策法」の国会審議が本格化した今月に入り、西日本を中心に広がっており、捜査当局や関係者は、対策法などによる“封じ込め”に焦るヤミ金融業者の仕業とみて、警戒している。

　兵庫県尼崎市の「尼崎あすひらく会」では、「借りたもん返さんでもいいんか」「お前ら泥棒か」と一方的にまくし立てる電話が、対策法成立後も続いている。

　松山市の「松山たちばなの会」には、「事務所に火をつけたるぞ」などという脅迫電話が多い日で１００件を超える。スタッフが不在の時に留守番電話に次々とふき込まれ、被害者が伝言を残せないケースも。大阪市や広島市では、弔電を送り付けられたり、注文していないピザやすしが届けられたりしたという。

　こうした支援団体は、弁護士や司法書士らに支えられ、相談に訪れた被害者には法的な対抗措置を指導している。「ヤミ金融は金を貸すこと自体が犯罪。元本も返済する必要はない」と助言、警察に被害を届け出るよう促している。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030729-00000306-yom-soci