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2003年07月28日(月) 23時47分

1枚のカードでJR、私鉄、バスOK 関東、06年から朝日新聞

 関東の私鉄・地下鉄、バスの計43社が28日、IC(集積回路)内蔵の乗車カードを共同開発し、06年春にもJR東日本のICカード「Suica(スイカ)」と相互利用できるようにすると発表した。関東のおもな鉄道とバスが、1枚のカードで乗り降りできるようになる。

 乗車カードはこれまで、JRと私鉄・地下鉄、バスの3者が別々に開発してきた。現在は、3者の乗り継ぎに別々のカードが必要だ。JR東日本の「スイカ」は繰り返し入金可能で、改札機に軽く触れるだけで通れる。01年11月の導入後、これまでに関東9都県で689万枚が発行された。

 私鉄・地下鉄各社は現在、使い捨ての前払い磁気カード「パスネット」を使っている。バス会社も磁気式の「バス共通カード」だ。共通ICカードを導入した後は、これらのカードは徐々に廃止してゆく。

 共通化に際して、JRはさほど費用はかからないが、私鉄・地下鉄各社で改札機の改修に最低130億円、バス各社で100億円以上かかる見込みだ。

 この日、会見した営団地下鉄の日暮正巳理事らは「JRと相互利用できるようにしてほしいという乗客の声が強いため」と説明したが、将来、クレジットカード機能なども搭載し、鉄道以外の分野でも利用できるようにする狙いもある。

 今後の課題は、乗車区間が複数の社にまたがった場合の精算方法。共通カードの販売、管理に、3者で新会社を設立し、この会社を通して精算する方針だという。

 ニュースを聞いて、スイカとパスネットの2枚を使い分けている東京都町田市の会社員、多田昭久さん(52)はJR新宿駅で「まだ3年もかかるのか。首都圏では複数の私鉄、JRを乗り継いで通勤や仕事をするのが普通。JRがICカード化した時に、そろって共通化してほしかった」と話した。

(07/28 23:47)

http://www.asahi.com/national/update/0728/041.html