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０１年度の国民医療費は３１兆３２３４億円で過去最高だったことが２８日、厚生労働省がまとめた国民医療費の概況で明らかになった。国民一人当たりの医療費（２４６万１０００円）と、国民医療費が国民所得に占める割合（８．４６％）もともに過去最高だった。
００年度は介護保険導入で高齢者医療の一部が介護保険に移行したことにより、国民医療費が５４年度の調査開始以来初めて前年度比で減少したが、今回は高齢者人口の増加を反映して３．２％の増加に転じた。
国民所得に占める国民医療費の割合が高まったのは、企業所得や労働者の報酬が減少し国民所得が２．７％下がった影響が大きい。
一人当たりの医療費は２．９％の増加。全年齢平均では２４６万１０００円となるものの、６５歳未満は１５２万５０００円、６５歳以上は６７３万２０００円と、年代による差が大きい。７０歳以上に限ると、一人当たりの医療費は７６６万８０００円、７５歳以上は８６１万１０００円と、高齢になるにつれ医療費が増えている。
診療種類別医療費では薬局調剤医療費が１６．５％と大きく伸びて３兆２７０３億円。院外処方をする病院・診療所の増加に伴ったとみられる。
(07/28 18:53)