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2003年07月28日(月) 12時36分

<サービス残業>武富士と役員を書類送検へ 大阪労働局 毎日新聞

 労使協定の範囲を超えて従業員にサービス残業をさせたとして、厚生労働省大阪労働局は28日、消費者金融大手の「武富士」(本社・東京都)と当時の本社総務担当と、大阪支社長だった現職役員の2人を労働基準法違反(割増賃金未払い)容疑で29日に大阪地検に書類送検することを決めた。元従業員2人からの告訴を受け、本社を家宅捜索するなどした結果、サービス残業が本社の指示で恒常的に行われていたと判断した。

 同社はこの日までに、01〜02年分の未払い割増賃金計約35億円分を従業員と退職者計約5000人に支払った。大阪労働局によると1企業が1度に支払ったサービス残業代としては過去最高額。

 調べでは、同社と役員2人は大阪支社管内の支店の従業員数人に対し、労使協定で定めた時間外労働の上限を超えて働かせ、実際の労働時間に見合う時間外割増賃金計数十万円を支払わなかった疑いが持たれている。同社は就業規則で、毎月の残業時間の上限を男性25時間、女性6時間と設定していたが、実際は残業が月100時間に上る男性従業員もいたという。

 関係者によると、武富士側は大阪労働局の捜索を受け、自主的に未払い割増賃金の支払いを決定。02年12月以前の2年間が対象で、従業員約3000人に計約27億円、退職者約2000人に計約8億円を既に支払ったという。

 武富士は66年創業。96年に株式を店頭登録し、98年12月には東証一部に上場している。【堀雅充】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030728-00001043-mai-soci